「玉沼 第二」40.0×25.0×24.0cm
ガラス、ハンダ他
「玉沼 第一」直径41.0cm
ガラス(メガネレンズ)、ハンダ他
鈴木亘彦展 〜エメラルド貯水池〜
2005.10/3.mon-10/15.sat 日・祝休廊 11:00-19:00(最終日16:00)
10/3のみ17:00オープン
 鈴木亘彦は、東京造形大学で彫刻を学び、卒業の翌年1995年からブラジル・サンパウロに渡って制作に明け暮れ、日本とブラジルで作家活動を展開しながら、3年後に帰国。ブラジルが鈴木に与えたものは、人生も作品も肩ひじを張らずなんでもありという自由な精神と原色あふれる環境から獲た色彩感覚だったと語る。
 
 ブラジル帰国以後の作品の多くはガラスで作った平たい箱型にボタンやカプセル、ドライフラワーなどがポリ樹脂にくるまれて閉じ込められたもので、ガラス表面に施した色樹脂の水玉が不定形な凹凸をつくり、レンズの役割を果たし、箱の内部が複雑にきらめき、ゆらいで見える。

 
ボックスのなかに入れられるものは作家の記憶のかけら。常識を超えた素材の使い方で、作品は見る人が新しい発見を楽しんでもらえる、みずみずしい美しさと夢見るような存在感に満ち溢れている。新作のレンズを使用した作品は、板ガラスよりも更に光りが反射し、屈曲したり増幅したり、複雑な表情を見せて楽しい。

今展は、ガラス素材による立体、球体など独創的なオブジェ作品20点余を展示します。


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