〜小川未明 『はてしなき世界』より〜
つよしゆうこ exhibition
2007.2/6.sat-2/25.sun 月曜休廊 11:00-19:00(日曜・祝日17:00)
作家在廊日はお問い合わせ下さい。
 1961年、兵庫県西宮市生まれたつよしゆうこさんは、日常のなにげない触れあいを伸びやかな線と柔らかい色彩で描いた銅版画やドローイングを発表してきました。また、今まで出版された絵本画は、見えないもの、聞こえない音を豊な想像力で表現した優しさに溢れる五感で感じる絵本として好評です。
 このたびは、日本のアンデルセンとも呼ばれた小川未明の42歳(大正13年)の作品、「はてしなき世界」をテーマに取り上げました。
 このお話の第一章の書き出しは「ここにかわいらしい、赤ちゃんがありました」で始まります。第二章「この赤ちゃんは、いつしか日数をへて、かわいらしい坊ちゃんとなりました」と続く、この作品は子供が、次第に自身の存在を認識していく、魂の寂しさのようなものを、空・鳥・花・木をとおして詩のように綴られています。
 つよしさん自身、8歳になる息子の成長の過程を客観的にながめ、広い世界に思いを向ける、柔軟で可能性に充ちた子供のこころを描くことに意欲的に取り組みました。
 出版へ向けての新しいチャレンジ、新作シリーズをご高覧願います。


略歴
1961年兵庫県西宮市生まれ、1984年京都精華大学洋画科卒業後、神戸・大阪・東京など個展多数
画集「ピクニック」架空社
絵本「こんにちは!サムソンくん」架空社  絵本「トクトクぴゅーん」岩崎書店
絵本「こけ子とこっ子」架空社  絵本「三匹の子犬」架空社 ほか

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