エクトール ソニエ 銅版画展
一版多色摺り技法 パリ・アトリエ・コントルポアン主宰
9月17日(火)〜 9月29日(日) 11:00〜19:00
日祝は17:00まで 会期中無休
作家在廊日 9月17日(火)・18日(水)・21日(土)
carambole(ビリヤード)
銅版 一版多色刷り
20×30cm
2012年 ed.30
シート価格 ¥36,750(税込)
作品紹介
vol nuptial(女王蜂の婚姻飛行)
銅版 一版多色刷り
22.8×19.7cm
2010年 ed.30
シート価格 ¥31,500(税込)
Minuit (深夜)
銅版 一版多色刷り
25×22cm
2013年 ed.15
シート価格 ¥31,500(税込)
cara col(かたつむり)
銅版 一版多色刷り
29.8×39.5cm
2013年 ed.30
シート価格 ¥52,500(税込)
その他の作品につきましてはお問い合わせ下さい
エクトール・ソニエ その藝術、略歴
1936年アルゼンチン生まれ。1961年25歳でフランスへ渡り、S.W.ヘイターの創立したアトリエ17に入り、銅版画制作の研修を始める。
(アトリエ17は、1927年ヘイターにより実験的版画工房として設立され、一版多色刷技法を生み出す、共に制作をしていた作家には、ピカソ、カンディンスキー,ジャコメッテイ、シャガール,ミロ、岡本太郎がいる)
ヘイターが1988年になくなるまで、ヘイターと共に制作に励んだ。その後、いわばヘイターの後を継いだ形で、現在のアトリエ・コントルポワンを創立し、ヘイターが始めた自由に制作のできる場、
「版画を通して線も色も開かれたアトリエ」で学ぶことを望む世界中の若いアーティストを受け入れている。
アトリエはエクトール・ソニエに多様な版画を制作すること、またごく自然に他のアートの分野の人たちと共に創造することを可能にしたのである(たとえば詩人ロベール・マルトーとの)。
へクトール・ソニエの版画制作活動は絵画制作から常に滋養を得ていることを忘れてはならない。エクトール・ソニエは毎年、世界各地の都市(ニューヨーク、トロント、東京、ローマ、ウィンチェスターなど)から招待で、一版多色刷りの講習、デモンストレーションを行い、同時に個展も開いている。
エクトール・ソニエの一版多色刷技法の作品は、透明感のある鮮やかな色彩の重なりが自由に動き回るように見える。「私はピュア・インクしか使わない。インクをあらかじめ
ミックスしておくことはない」とソニエは述べている。
インクの硬軟、刷るローラーの硬軟で生み出された美しく響き合う光彩を引き締める鋭いビュランの刻線はソニエしかできないもう一つの芸術である。
新作を見て頂くとともに、日本からこのアトリエで毎日制作に励んだ、金藤 擢さん
大坪麻衣子さん、垣内真希子さんの一版多色刷技法の小品とともにソニエさんのエピソードを展示させて頂く。ソニエさんが会期中在廊(9/17、18、21)されるので世界を魅了している現代版画の開拓者と接触してください。
※一版多色刷技法
版画技法の一つで、凹凸のある版上に粘着度の異なるインクを数種類用い、硬軟2種類のローラーでインクをのせる事によって、一版で多色を作り出す技法。軟らかいインクの上には硬いインクはのらない。又硬いインクの上には軟らかいインクはのる。というインクの特性をもとに、ローラーの硬軟等組み合わせることによっていろいろな表現の可能性を持つ刷り技法である。ヘイター法とも呼ばれる。