林 千絵 個展
2017年3月28日(火)〜4月9日(日) 11時-19時 日曜は17時迄 月曜休廊
作家在廊日 3月31日(金)午後・4月1日(土)
林 千絵さんは、夢と現実の境界線をふんわりと飛び越える。
絵は懐かしく、優しい。いつまでも側に寄り添ってくれそうです。
鉛筆 水彩 パステル 木口木版など 新作多数
「夢の汀(みぎわ)」 水彩 鉛筆
幼い頃眠るときに部屋の暗がりをじっと見つめていると様々な幾何学模様のようなものがくるくると回っているのが見えて、それをじっと見つめながら眠りに落ちていました。
寝る前の子供のぼんやりした瞳にはもう夢が映っているから話しかけてはいけない、ということ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・林 千絵
昔雨上がりの水たまりにはよくザリガニがいて捕まえて食べたよおいしくなかったけどね、
幼いわたしに父はそう話してくれた。それ以来水たまりがあると必ずのぞきこむようになったっけ。
それでこれは水たまりで魚釣りできたらいいのにな、と思って描いた絵。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・林 千絵
新作 猫町シリーズより
猫 町
一九三五年十一月 版畵荘より出版
萩原朔太郎が唯一、散文詩風な小説と呼んだ作品
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「猫街 2」 木口木版画に手彩色
その玩具のやうな可愛い汽車は、
落葉樹の林や、谷間の見える山峡やを、
うねうねと曲りながら走って行った。
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「猫街 4」 木口木版画に手彩色
私は幻燈を見るやうな思ひをしながら、
次第に町の方へ近付いて行った。
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「猫街 5 」 木口木版画に手彩色
猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。
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