自らの作品を人形ではなく「つちびと」と名付け、人の形ではなく、心の形を表現したいという独自な考え方で制作を続ける、つちびと作家「可南」が、始めて自選による回顧展を行ないます。
信楽の土を手びねりで形作り、まず白化粧釉を塗り、乾かし、その上に釉薬を塗り、へら、ブラシ等で独特の質感をつくり、焼成しています。
展示作品は21点は受賞作や9.11などをモチーフにした作品等、つちびと制作に魂をこめた足どりを観ていただきます。
「キセキ」というタイトルには、軌跡、奇跡、輝石など、様々な意味を込めています。
今日も優しい風が吹く
この想い 届けにいくよ
優しい
優しい
風にのせて
ぎゅうっと
あのとき どうして
ぎゅうっとしてあげられなかったの
ただ それだけで
よかったのに...
可南 略歴
1953年生まれ
1987年 陶芸と出会い、一風変わった器を中心に制作する
1996年 ふと制作した、一体の陶人形がきっかけで「つちびと」制作に集中、
専念する
1998年 つちびと初出展のコンクールで文化協会会長賞を受賞
2002年 つちびと家庭画報にて、審査員特別賞を受賞
2007年 梅田阪急三番街ウインドギャラリーにて「優しい対話」展
つちびと25体を詩とともに展示する
2007〜現在 各地で個展を行なっている