田中靜

光を放つ風景 

田中 靜さんの風景画 

田中 靜さんの特徴のある、静かな風景画はテンペラ技法をもちいた油彩画との混合技法で描かれています。
テンペラは乳化作用のある材料(卵黄 他)を定着材として使用し、主に顔料と混ぜ合わせ絵具を作ります。
経年劣化が少なく色彩の鮮やかさや細やかな線描が魅力的に仕上がります。
田中 靜さんは草木や水、空など季節とともに眺め、心に届いた想いをテーマにしています。
緻密、繊細に描かれた風景は、静かに光を放っています。


《なぜ混合技法で表現しているのか?》
学生時代、ヨーロッパでルネッサンス期の絵画を目の前にして、
筆跡を残さない平滑な画肌と、光輝く色彩、手に取るように描き分けられた素材の質感など、
その圧倒的な表現力に驚き、その技法を追求したいと思いました。
また、与えられたキャンパスに、パレット上で混色した絵具を乗せて描いていく方法に
物足りなさを感じ、表現したい画肌に近づくために、板を使って支持体を作り、
溶剤や絵の具の特性を理解しながら構築して描く、
テンペラ絵具と油彩の混合技法に魅力を感じていました。
まだ濡れている油彩の上から、水性のテンペラ絵具が、画面上で混ぜ合わされ、
不思議な色彩が生まれていく様は、チューブから絞り出して混ぜ合わされたそれとはまったく違う、
色彩の奥行きのようなものを感じさせます。

混合技法の特性である、パレット上の混色では出し得ない重層的な色彩を獲得できること、
繊細な筆致で緻密な表現が出来、筆跡を残さずに滑らかな画肌を作る事は、
表現の幅を広げるにあたって、大きな助けになっています。
眼の前に広がる現実の風景の姿を借りて、心に存在する内面の世界を表現していきたいと希む、
私のテーマに応えてくれる最も適した技法だと思っています。    

田中 靜 

制作風景

下地塗り.jpg

下地制作
シナベニヤに白亜地塗りを施している様子


下地完成.jpg

下地の出来上がり



手元.jpg

絵の具で丁寧に描いてゆく


作品

「家族の肖像」(6p 2010年、油彩・テンペラ.jpg

「家族の肖像」

(6p 2010年、油彩・テンペラ)
¥151,800(税込)





「まだ見ぬ森へ」(8M 2013年、油彩・テンペラ) .jpg

「まだ見ぬ森へ」

(8M 2013年、油彩・テンペラ)
¥202,400(税込)





「宴の前」(8P 2013年、油彩・テンペラ) .jpg

「宴の前」

(8P 2013年、油彩・テンペラ)
¥202,400(税込)





「深い森」(6P 2014年、油彩).jpg

「深い森」

(6P 2014年、油彩) 
¥151,800(税込)





「母なる樹(M30 2018年、油彩・テンペラ).jpg

「母なる樹」

(M30 2018年、油彩・テンペラ)
¥550,000(税込)




「水辺のダンス」(公募日本の絵画2014- 優秀賞) -非売.jpg

「水辺のダンス」

(公募日本の絵画2014 優秀賞)

非売

田中 靜 Shizuka Tanaka

大阪府生まれ、千葉県在住
1986年 嵯峨美術短期大学洋画科専攻科修了
1988年 上野の森美術館大賞展(上野の森美術館)
1993年 個展(市川画廊)
1996年 個展(ギャルリ・プス) 1999年、2001年
2007年 Punkt展(青木画廊) 2011年、 2012年、 2013年
2009年 Scuola展(青木画廊) 2011年
2013年 個展(青木画廊Luft)
2014年 「公募日本の絵画2014」優秀賞(永井画廊)
2015年 個展(ギャラリーヒルゲート)
2016年 「公募日本の絵画2014」受賞者個展 (吉井画廊/永井画廊企画)
2018年 「公募日本の絵画」受賞者セレクション展(永井画廊)
2019年 「saga spring exhibition」(ギャラリーa))
2019年  光を放つ風景 田中 靜 個展(ワイアートギャラリー)