田部光子の世界展part3

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疾走する美術家
田部光子の世界展   

2014年 5月23日(金)− 6月1日(日)
11時~19時 (日曜は17:00迄 月曜休)
ワイアートギャラリー

田部光子さんは、九州の美術家たちが1957年「反芸術」「反東京」を旗印に前衛美術運動を
行うために結集した「九州派」の旗揚げに参画して以来、約55年間、現代美術の第一線で活躍
してきた。
 この20年は、九州各地と東京、ニューヨーク、ワシントンDC、パリでの個展活動をつづけ2013年10月〜12月には、地元,福岡市立美術館において館蔵の田部作品に加え作家蔵の50年代の作品から近作までの展示が行われた。
 2005年、栃木県立美術館で開催された「前衛の女性1950-1975」展では、具体美術の田中敦子、山崎つる子、九州派の田部光子たちの作品は、そのパワフルな表現とともに、 創作活動を続けてきた継続する力に対して、戦後の多くの男性前衛作家たちの活動をしのぐと評された。大阪では、前回の個展が好評だったのに引き続き3回目の開催となります

本展では・・・・ 
 コラージュによる表現を中心に展示します。
田部光子は50年代後半から制作してきた 毒にまみれた魚群を描いた(魚族の怒り)や 男性中心主義への告発としての(人工胎盤)、当時の世界を取り巻く政治、社会情勢を労働組合運動が掲げるプラカードに託してユーモアこめて表現した(プラカード)連作などには既製の品々を貼付けるコラージュ技法を用いている。
 昨年末、福岡市立美術館では、所蔵されている田部のコラージュ作品16点と共に50年代から現在までの作品が展示された。今展は筆で描く重さを避け、写真やデジタルの軽みを利用し、その上にコラージュをした大作も展示する。
田部光子は、 時代の変転と格闘する美術を絶えず目指し、観念だけの現代美術とは無縁であろうとする実験的精神をコラージュ技法で意外性とユーモアを込めて鋭く世界を見つめている。
約20点展示

ワークショップは終了致しました。
ワークショップを会場で行います。5月24日 土曜日 14:00から (参加費1000円)
「田部光子と共にコラージュで新しい造形作品を創ってみよう」
(電話、FAX、メールのいずれかで、事前にワイアートギャラリーまでお申し込み下さい)

ご自身が面白いと思われる素材(新聞や雑誌、写真、パッケージ、包装紙、布切れ、針金、ひもなど、コラージュしたい日常用品などをお持ち下さい。(その他の材料は準備致します)
制作過程での意外性、遊び心などを楽しみながら、既製品の断片を貼り重ねることで
絵の創作と現実に枠組みを無くし、イメージを解放します。