陶4展 オブジェな花器

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陶4展 ーオブジェな花器ー

2010年6月8日(火)~6月13日(日)

11:00 ~19:00 (日曜は17:00迄 )

いにしえの大阪港、難波津は大陸からの文化の窓口でした。焼きものも大陸からもたらされ、大阪は日本の焼きものの発祥の地とも言われています。いま、その地に陶文化の拠点づくりをめざして舞州陶芸館が建てられています。陶4展は、この舞州の工房で同時期に作陶に取り組んだ4人の作家がそれぞれの個性をぶつけあった3回目の発表展です。
今回は「オブジェな花器」という共通のテーマを設けることによって、それぞれの独創性をフォルム、土の焼きかた、釉薬の違いで見せています。
岡部元信の生きものをデフォルメしたユーモラスなかたちは、花器のイメージを一新させます。大亦みゆきのシンプルな花器は、焼成によって発色の違う微妙な色合いを巧みに使いこなし、どこか懐かしい街の風景が魅力的です。藤岡貢や松本真季は土を削ったり重ねることによって、次第にフォルムを作り上げていくという陶芸の基本作業を突き詰めながら、味わい深い作品を創作しています。

大亦 みゆき

Miyuki Oomata

やきものには感触があるのが気に入っています。土の細かさ、釉薬のかかり具合、すべてにおいて手で感じる感覚があります。
表現する題材としては街が好きです。時の堆積を感じる街並みやそこで生きる人間の姿などを陶の質感に織り込んでいきたいと思っています。

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岡部 元信

Motonobu Okabe

ブロック玩具や積み木の様にパーツで構成された作品や、生物等をディフォルメした作品を製作しています。そのモノのカタチを見てもらいたいので、単色の黒っぽいものが多いです。

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藤岡 貢

Mitsugu Fujioka

作品制作で、大事にしているのはフォルムです。ろくろの場合水挽きした物を時間をかけてシャープに削っていきます。そういうところから素材には磁土がよくなりました。土を金属のように焼くことに興味があります。造形として技術的に難しいこと、素材として反していることをすることでより知ることがあると思っています。今回の展覧会では、金銀彩の器を見ていただきたいと思います。

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松本 真季

Maki Matsumoto


白い作品を制作しています。今回は“平面”と“平面的な立体”を意識して作りました。薄い土を重ねていったときに出来る痕跡が、また新しい面と立体を作る。その面白さを出せたらと思います。

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