井の頭自然文化園の象のはな子さんをめぐって 三田村直美 高尾ふき子展

日本で最高齢の象 井の頭自然文化園の象のはな子さんをめぐって

敬愛する動物たち 
三田村 直美 高尾 ふき子 展

2015年 4月2日(木)〜12日(日)
11時~19時 日曜日は17時まで 月曜休廊

作家在廊日 三田村直美さん 4/4、4/11  高尾ふき子さん 4/4、4/5 

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「象 2014-7」 メゾチント

「父が愛したゾウのはな子」と言う本を読んで、
実はそのヒロインが存命なのを知り、
矢も盾もたまらず会いに行ったのがきっかけでした。
はな子さんは、ギャラリーにバナナを付きだして見せたり、
鐘を何度もならしたり、サービス精神に溢れたゾウでした。
いつか、はな子さんの個展がしたい。
それまで元気で、私を待っていて貰いたいものです。    

三田村 直美

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「今、はな子が笑った?!」エッチング

ある日、はな子さんを眺めていたところ、
一瞬ですが笑ったような表情を見せたのです。
象も笑うのだろうか?!
驚きと共に、版画にしたい、強い衝動に駆られました。

高尾 ふき子




今、最も充実した銅版画作品を創造する日本版画協会会員の二人の女性作家が描いた、東京・武蔵野市の井の頭自然文化園に暮らす日本で最高齢の象のはな子さんの作品を中心に、作家が敬愛する動物たちを描いた版画作品を展示いたします。

作家のおひとりは、天王寺動物園のチンパンジーのリッキーやカバなど、
動物たちの姿をメゾチントの銅版画で描いている関西在住の三田村直美さん。
今展では、はな子さんの作品の他にカバやゴリラ、チンパンジーの銅版画作品も展示します。
もうおひとりの作家は、高尾ふき子さん。
関東在住の高尾ふき子さんは、何度も象舎に通いはな子さんを何枚も描いています。
現実のはな子さんだけでなく、想像の世界に遊ぶはな子さんを表情豊かに描き、
敬愛する動物のいのちを見つめています。

この展覧会が人間と動物のつながりの深さを考えるよい機会になればと思っています。 

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作品 左:高尾ふき子 「見つめる」雁皮摺り エッチング、アクアチント
作品 右:三田村直美 「象 2014-7」 メゾチント


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作品 左:三田村直美 「HANAKO 2014-8」  メゾチント
作品 右:高尾ふき子 「歩き出すはな子」ケント紙に鉛筆


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作品 左:三田村直美 「2005.08.06 (遠い日)」 メゾチント
作品 右:三田村直美 「2005.08.07 (少女) メゾチント・コラグラフ・木版



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作品 左:三田村直美 「リッキー」  メゾチント・コラグラフ
作品 左:三田村直美 「祈り」    メゾチント・コラグラフ





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三田村直美 「ほとり」  メゾチント




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三田村直美 「草原」  カラーメゾチント




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高尾ふき子 「妖精の森にやって来たはな子」カラーフォトエッチング

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高尾ふき子 「鼻をふりあげて遊ぶはなちゃん」カラーフォトエッチング

三田村 直美

1982年 京都精華大学美術学部造形学科卒
1984年 京都銅版画協会入会
1988、1989年 個展(京都)
1995、1996年 京展
1996年 高知トリエンナーレ展 浜松版画大賞展 フランス美術賞展
1997年 春陽展 奨励賞
2000年 春陽展 春陽会賞
2001年 春陽展 奨励賞
2002年 山本鼎版画大賞展 ソウル国際版画ビエンナーレ展
2003年 個展(ギャラリー ルネッサンス・スクエア:姫路)
2004年 日本版画協会 版画展(以降 毎回出品)
2007年 個展(平安画廊:京都) 版画展 山口源新人賞
2008、2011年 個展(ワイアート ギャラリー:大阪)
その他 個展 グループ展 各地で開催
京都銅版画協会、日本版画協会 会員
京都市在住

高尾 ふき子

1962  島根県松江市出身
1983  武蔵野美術短期大学・美術科卒業 
2006  武蔵野美術大学 造形学部通信教育課程・油絵学科・版画コース卒業

1984~ タペストリーやコラージュ制作を始め、コンクールや個展で発表
1998~ 銅夢版画工房会員となり、銅版画の制作を始める (2010年まで在籍)
1996  田無西武百貨店アートサロン 個展
1997  松江一畑百貨店 個展
      ギャラリーMamon個展(三重)
2000  松江一畑百貨店 個展
      「夢の国に遊ぶ生き物たち」銅版画 青島国際版画ビエンナーレ入選(中国)
2001  アートギャラリー環 個展(日本橋)
      ギャラリーMamon個展(三重)  
2002~ 日本版画協会に初入選 以降毎年出品
2003  北京国際版画ビエンナーレ入選(中国) 
2005  第3回山本鼎版画大賞展入選
2006  Garrery銀座一丁目 個展 
      銅版画「森を失わぬうちに」が、
      『ナイトメア 幻想文学・近代の魔界へ』青弓社の表紙に採用
2007  第7回Isof Iser国際版画ビエンナーレ入選(ルーマニア)21美術協会 奨励賞
2008  第4回 山本鼎版画大賞展入選 日本版画協会・準会員となる
2009  第19回ユーモアと風刺・国際ビエンナーレ入選(ブルガリア)
      第3回ガレリアレイノ大賞展・ホルベイン画材賞(広島)
      Garrery銀座一丁目・ニューヨーク・hagrp garrery グループ展
      第13回OSTROW WIELKOPOLSKI 国際ビエンナーレ(オスロ)
2010  第4回ガレリアレイノ大賞展 入選
       松江一畑百貨店 個展 
2011   第8回高知国際版画トリエンナーレ・賞候補
2012   町田国際版画美術館に、音楽シリーズ銅版画4点と、 ドローイング1点収蔵
2014  第9回高知国際版画トリエンナーレ展・土佐和紙賞
     日本版画協会準会員優秀賞(深沢幸雄賞)会員となる。
       青森プリントトリエンナーレ展入選
      d-lab gallery コレカラハジマルモノガタリ展(入間市)
2015   第82回版画展受賞者展(銀座・シロタ画廊)
埼玉県狭山市在住