五木玲子展

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五木玲子の線 デッサンと版画展

2013年2月12日(火)〜2月24日(日) ワイアートギャラリー
月曜休 11:00〜19:00 (日曜は17:00迄)

五木玲子 不世出の画家。 50歳を過ぎて裸婦を描き始めてより以後、
十数回の僅かともいえる各個展会場において、
絵の前を立ち去ろうとはしない多くの鑑賞者がいた。
 五木玲子の作品は、初期の素描画から既に独自のスタイルを持っていた。
鉛筆、パステル、銅版画、リトグラフ、木版画など、素材や技法は変わっても
一貫して対象物の奥深くに沈み込み、
その生命のぎりぎりの発露を強靭な線で表している。
 このたびは、78歳の現在までに描いた作品の中から、
五木玲子作品の線に注目し、素描やデッサンの作品から、
創作の根源に迫ろうとするものです。
 五木玲子は枯れた花、枯れかけた花をよく取り上げる。老いや死滅を
真正面から描きたい、生命の存在の根っこを自分でしか描けない線で表現
したいという熱意が靱(つよ)い線となって現れている。デッサンをもとに
して制作されたリトグラフや銅版画、木版画はこの靱い線が鋭く主題を
現すものとなっている。 生かされている悲哀、いのちの鼓動が聞こえる
ような花たちや人物画など26点をご高覧願います。