斎藤 修 展
2010年 10月26日(火)− 11月7日(日)
11時~19時 (日曜・祝日は17時まで)月曜休廊
作家在廊日 10/26(火)・10/30(土)・11/3(水祝)11/6(土)・11/7(日)
現代の木口木版画の第一人者・斎藤 修さんは、制作する作品のモチーフである宇宙を表すのに
漆黒の闇にきらめく原子の粒子とその結晶をモノクロームで緻密に表現してきました。
木口木版画は、古い樹齢の椿や柿,ツゲなどを材料にして一本の木を横に輪切りにし、
目のつんだ堅い木口面の中央部分を版の材料として使います。
銅版画と同じ硬質なビュランやノミで彫っていきます。
細密で密度の高い点や線により微妙な変化を黒色で表現するという特徴を持っています。
このたびは、木口木版により制作した結晶体を丁寧に切り取り、
コラージュすることによって、サイトウ「マンダラ」の世界を表しています。
ドローイングとコラージュによって原子の粒子が光り輝き、繰り返される生成と消滅が
青い宇宙に輝く様子を新しい表現方法で挑んでいます。
木口木版の版木(椿・柿・ツゲ等)彫り・摺り道具も展示いたします。
略歴
1946年 島根県浜田市生まれ
1977年 独学で木口木版を始める
1981年 第49回日本版画協会展初出品
1982年 日本版画協会展にて準会員推挙
1994年 第9回ソウル国際版画ビエンナーレ優秀賞
2002年 第5回高知国際版画トリエンナーレ佳作賞
文化庁特別派遣芸術家在外研修員としてパリの
アトリエコントルポアンにて研修
2009年 英国木口木版画作家協会第72回展在外作家賞受賞
国内外で個展、グループ展多数 日本版画協会会員