田部光子展2010

Mitsuko Tabe
疾走する美術家2010 田部光子の世界展

2010年 11月9日(火)− 11月21日(日)
11時~19時 (日曜・祝日は17時まで) 月曜休廊



田部光子さんは、九州の美術家たちが1957年 「反芸術」「反東京」を旗印に前衛美術運動を行うために結集した「九州派」の旗揚げに参画して以来、50年間、現代美術の第一線で活躍してきた。
この15年は、九州各地と東京、ニューヨーク、ワシントンDC、パリでの個展活動をつづけている。
大阪では昨年の個展が好評だったのに引き続き2回目の開催となる。
2005年、栃木県立美術館で開催された「前衛の女性1950-1975」展では、具体美術の田中敦子、山崎つる子、九州派の田部光子たちの作品は、そのパワフルな表現と、活動を続けたその継続する力は、戦後の多くの男性前衛作家たちの活動をしのぐと評された。

  • 本展は・・・・ 
  • 林檎をモチーフにし「たった一つの実在を求めて」と題して描き始めて約半世紀。
  • 今回の林檎は、香しい大気に、みずみずしく光を抱いて点在しているかに見える。
  • 筆の重さを避け、写真、デジタルの軽みを援用し、青・黄・緑の背景に描かれた林檎や瓶、テーブルたち。
  • 画面には怠惰な日常と対峙する表現が様々に仕込まれている。
  • 九州派の経験を経て、時代を見据えて格闘する美術を目指し、
  • 観念だけの現代美術とは無縁であろうとする実験的精神は77歳の今もとどまることがない。

ャラリートーク 
「美術は、いま最終兵器になりうるのか」 田部光子
2010年11月13日 土曜日 15:00から
ワイアートギャラリーにて

tabe.jpg林檎物語 180×200cm
ringo01.jpg林檎物語2010 23×23cm
ringo02.jpg林檎物語2010 23×23cm

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田部 光子  Mitsuko Tabe

略歴

1933年旧台湾生まれ、1957年前衛芸術グループ「九州派」の旗揚げより1970年まで参加。
1960年代 読売アンデパンダン展等に出品、九州現代美術展、九州女流画家展(主宰)出品
1988年福岡市美術館企画「九州派展」
1995年東京都練馬区立美術館企画「現代の美術の手法・コラージュ展」
1995-2010年福岡市美術連盟展(初代理事長)
2003年熊本市現代美術館企画「九州力展」
2005年ひろしま美術館企画「りんごの秘密展」、栃木県立美術館企画「前衛の女性1950-1975展」、1990年〜2010年福岡、北九州市、福井市、大阪市、東京都、ニューヨーク市、ワシントン市、パリ市等において個展連続開催

著書

着信人払い地球郵便局-華書房、夢劫の人-石牟礼子の世界-(共著)藤原書店、女と男の時空Ⅲ- (共著)藤原書店、女と男の日本史- (共著)藤原書店、受胎芸術-花書院、二千年の林檎-西日本新聞社

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