フェリーニの「道」や、チャップリンの「ライムライト」などのモノクローム映画の一場面を思わせるようなノスタルジックな作品で多くのファンを魅了する画家・安元亮祐。無音の世界に生きる画家の研ぎ澄まされた感性が、子供の頃見に行ったサーカスのテントや道化師たち、良く通った大原美術館など、少年から青年時代に体験した事柄が、心揺さぶられる独特な色彩と陶壁を思わせるマチエールで表現されている。
この1年、新たになされた様々な手法や試みの秀作は懐かしい記憶をよみがえらせる。ぜひご高覧下さい
左「拾った日」 中央「EYES 1」 右「きいろいハート」
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左「風の女 Ⅰ」 中央「風の女Ⅱ 」 右「蝶役」
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安元 亮祐 Ryosuke Yasumoto
1954 兵庫県姫路市生まれ
1972 光風会展初出品(以後毎年出品、奨励賞・会友賞他)
1975 筑波大学付属聾学校美術専攻科中退
1975 千葉県美術展・美術館長賞受賞、85、86県知事賞受賞
1988・89安田火災美術財団奨励賞展受賞
1990 セントラル美術館油絵大賞展・佳作賞受賞
1992 第27回昭和会展・昭和会賞受賞
1975-2010 個展多数開催 (東京、千葉、豊橋、甲府、大阪,岡山、愛媛、福岡他)
1993 日本ろう者劇団 デフ・パペットシアター ひとみ合同公演『真夏の夜の夢』及び2001 結成20周年記念公演『ギリシャ神話よりオルフェウス』舞台美術担当
パブリックコレクション
安田火災東郷青児美術館、笠間日動美術館、福岡女子商業高校、豊田市ほか。
現在、茨城県在住